にゃほにゃほ読書ブログ

ゆるく読書感想文を書いてるブログです

読書に集中するために〜スマホ依存脱却までの道〜

読書ブログにあるまじきことだが、最近、読書に集中できないでいた。

最近というか、ずっと前からだ。

その元凶は、スマートフォンである。

1日を充実したものにしよう、そう思っているはずなのに、ついスマホを見てしまう。10分、30分、1時間と、なんの学びにもならないサイトを見てしまうのだ。

読書好きは活字好きだとも言えるので、活字があるとついつい追ってしまう。そのため、スマホのサイトにありがちな「気になるタイトル」があると、つい広告をくぐり抜けて、開いてしまう。そして後悔する、の繰り返しだ。

今回は、読書好きの活字好きが見てくれていると信じて、私のスマホ依存を脱却した体験をお伝えしようと思う。私が誰かの役に立ちたいと思って記事を書くなんてめったにないから、この記事だけでも読んでほしい。

 

スマホ依存から抜け出したい

スマホ依存から抜け出したい、と思った当初は、iphoneのスクリーンタイムで、よく見るサイトを15分以内に制限していた。

15分経つと「制限時間を超えました」という画面表示になる。

それでやめられれば、まだ軽症である。

しかし、その下に出てくるのだ、「15分後に通知」「制限を無視する」という項目が。スマホ依存重症患者な私は、当然15分後に通知を押す、を繰り返して、結局意味がない。

 

そして、スマホを見ていた時間を合計すると、1日計5時間になっていた。

この間に、何冊の本が読めたことか…。いつも後悔してしまう。

次は充実した1日にしよう、と誓うのだが、また同じことの繰り返しである。

 

「Forest」という優れたアプリがあり(そんなに重症じゃない方は使ってみてほしい、スマホを触っていない時間だけ木が育つ、なんと本物の木も植えられる)そのアプリも使っているのだが、ひどいときは木を枯らすのも平気になってしまう有様である。

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道具に頼る

なんとかして、スマホ依存から抜け出したい!

そう思って、ついに手を出してしまった「タイムロッキングコンテナ」

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スマホに限らず、何か依存脱却したいもの、お酒・タバコ、お菓子(いくら依存していても、彼氏とかは入れられないので注意)を入れて時間を設定すると、鍵が閉まり、設定した時間が来るまで開けることができない。開けるには容器を壊すしかない。

約8000円、私にとってはかなりの出費であるが、これを機にスマホ依存から抜け出してみたい、そう思い買うことにした。

翌々日に届いて、いざ開封

容器部分、蓋部分、ともにプラスチックだが、容易には壊れなさそうだ。

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タイムロッキングコンテナ

説明書が入っていた。

開発者はチョコチップクッキーがやめられないのを解決するために、開発したそうだ。

かわいい。(本人は、深刻だろうけど)

試しに10分で設定する。5秒のカウントダウンののち、ウィーンという音がして蓋にロックがかかる。蓋は動かない、とてもシンプルな仕組みである。

閉じ込められているスマホは、なんだかかわいそうだ。スマホ自体に罪はない。私の意思が弱くて好奇心がとっ散らかっているのが悪いのである。(※かわいそうな姿を写真に撮りたかったが、スマホにカメラがあったから撮れないのだった。)

設定した時間が来ると、再びウイーンという音がして、ロックが開く。

 

そうして、使い始めてから一週間ちょっと経つ。

これは本当に、我ながらいい買い物をした、と思っている。

私の使い方を参考までに挙げておこう。

 

効果的だった使い方

朝夜スマホ防止

夜寝る前にスマホを見ていて、気になる記事があるとつい夜更かししてしまう。また、朝目覚ましアラームにスマホを使うと、そのままニュース、そしてくだらない記事、とネットサーフィンしてしまい、朝の貴重な時間を失う。そこで、夕食後の夜8時から12時間ロックする。ちなみにこの時、スマホの目覚ましアラームは切っておく(←これはとても重要なことである。アラームを止められない地獄に陥る)

こうすることで、夜と朝の時間が格段に増えた。夜はお風呂上がりにドライヤーしながらスマホを見ていたのだが、スマホが無いことで、時間短縮しただけでなくスキンケアにも集中できるようになった。肌も綺麗になった気がする。目の前のことに集中できるようになった。

朝は朝で、在宅の勤務が始まるまで、家事と身支度、そして空いた時間に読書をすることができている。「時間がない」と感じていたところ、まとまった時間が増えたと思える。

 

休日のダラダラスマホ防止

休日は、必要な連絡を済ませたら、3〜4時間ぐらいロックしておくようにした。不思議なもので、タイムロッキングコンテナに入れておくことで、スマホに対する諦めがつくのである。

必要に駆られる時はもちろんある。料理のレシピなど調べたいとき、何か買いたいとき、ピアノの曲のお手本聞きたい時など。そういうときは、「なんでスマホが必要なのか?」「調べてどうするのか?」「スマホが無い時代はどうやって解決してたのか?」と考えるようになる。スマホが使えるようになっても、目的を持ってスマホを使うようになるのである。

 

悩みは「調べて安心」ではなくて「解決を目指す」

思えば、何か心に引っかかったり、ちょっとした悩みがあると、Googleで検索する癖が付いてしまっていた。知恵袋などで、同じ悩みの人や逆の立場の人を見つけたりしていた。でも、そこにあるのは「解決」ではなくて「安心」だった。今まで、その悩みに対して、解決ができたこと、あっただろうか?

スマホが無いことで、心の引っかかりをよく観察するようになった。観察するのは、辛いけど、その方が健全で、創造性もあるような気がする。

そして、何を解決したらその心の引っかかりがなくなるのか、自分で考えて、必要なときに初めてインターネットを手段として使う。

いい結果

 一週間経って、もはやタイムロッキングコンテナを使わなくても、スマホを見過ぎるということは無くなった。スクリーンタイムで確認したら、1日の平均スマホ時間30分だ。以前の5時間と比べると、大幅に減っていることが分かる。

その分、読書はもちろん、夫と過ごす時間を大事にしたり、ピアノを弾いたり、運動したり、自分のしたかった行動の時間が増やせている。また、より自分を信頼した1日の計画を立てられるようになった。人生の質が高められている気がする。

スマホが使えないデメリット

お酒やお菓子やゲームなどど違って、スマホを完全に断ち切るのは難しい部分もある。

使えないことでやはり不便なこともあるからだ。

例えば、ポイントカードがスマホのアプリと連動している時、とか。写真撮りたい時とか。

また、コロナ禍でオフィス勤務から在宅勤務になったため、社内の連絡は全て個人用スマホである。

 そんな時、「やっぱりポイントカードは磁気カードにしようかな」「カメラ欲しいな」「電話だけの携帯欲しいな」と思うのである。

 スマホが無い時代のように、音楽はウォークマン、カメラはカメラ、など分かれている世界を想像してしまう。それぞれがスマホに集約されることなく、もっと発展していけばいいと思う。

 

気づいたこと

スマホから離れて思うこと。

本当の目的は、「スマホ依存からの脱却」ではなかったのだ。

もし、「スマホ依存の脱却」自体を目的にしてしまうと、スマホ依存から脱却したとしても、例えばPCから学びのない記事を見続けてしまうかも知れないからだ。テレビをだらだら見るかもしれない。

それは、私のやりたいことではない。

私がしたかったのは、「意志を持って物事を進める」ことであった。

1日を自分のしたいようにデザインして、自律心を持って行動すること。

それを阻むのが、今はたまたまスマホだっただけだ。

タイムロッキングコンテナで、意志が強くなったわけではないが、無理をせずにスマホから離れる、そんなきっかけをくれたと思っている。